Mr.ゴミズノの毎日サバイバル月記

毎日この世の中をサバイバルしています。でも毎日書けないので日記ではなく月記です。

バイト・ウォーズ エピソード5 〜イカれた店長、そして私の逆襲〜

大学3年生の12月の終わり、バーガーキングのキッチンのオープンスタッフになった。

まずは都内の店舗で研修兼ヘルプといった形で働いていた。

その帰り道、一緒にシフトが被ったJK3の2人に美容に効くプロテインをコンビニで奢った。ちなみに二人併せて¥4000-。

 

昔の私へ。

 

あのね、こういうのパパ活って言うんだよ。

 

 

そして1月、いざオープン。

序盤は大盛況で常に忙しかったが、それでも賑やかにやっていた。


だが自分は店長にどこか言葉に出来ない違和感を感じていた。

その店長が仕事ができる奴なのは間違いないにもかかわらず。である。

その違和感の理由は後に判明する。

 

そんな中でも私には推しの子がいたからやる気がそれなりにあった。過去記事(https://dobunokonbunobyoubu.hatenablog.com/entry/2022/10/18/232305)にも登場した例のメーテルである。

ああ好きなんだなぁ。キミは完璧で究極のアイドルだなぁ。と思っていた。

(これはパパ活とは言わない。ただの純愛。ということにしておいてほしい。)

 

 

しかしその2週間後、その子は私の前から消えた。LINEのグループからの退会、そして店長から淡々と「家が遠いから退職した」とだけ。

私は膝から崩れ落ちてベランダでタバコを吸いながらGoogle先生で「推しメン卒業 どうすれば」「推しメンバイト 辞めた」「推しメン卒業 乗り越え方」とずっと1日中調べていた以外、その日の記憶が微塵もない。

 

 

そして4月の半ば、

 

店長が重度のロリコンだったことが分かった。

 

当時大学1年生の女子2名と毎日シフトを被せるのは当たり前だったが、家までも毎日送っていた上に「○○ちゃ~ん(^^)」と常に呼んでいた。

それ故にその他の時間帯は人不足であり、ロリコンに好かれない人はシフトに入れないか、まともに会話してくれないかになっていた。

こんな感じなので辞める人は続出するわ、店の雰囲気は悪いわと散々だった。

 

挙句居心地が悪かったのか、ロリコン店長が愛していたJD二人は結局辞めた。

 

最終的にロリコン店長がグループを無言退会。形としては異動らしいが恐らく懲戒解雇ではないだろうか。


追い打ちは新しく来たバビブべという外国人が気に入ってくれたがまあ使い物にならん。何もできん。ふざけんな。


・キッチン超えてドリンクの用意

・肉を焼く機械の修理

→わかる


・上のフロアの掃除

 

→担当じゃないけど力仕事の部分もあるからまだわかる


・クレームの対応

・忘れ物の対応

・エレベーターの修理及び設備会社への電話

・自動ドアの修理

 

意味が分からない。何してんの俺?

 

酷使につぐ酷使で自律神経失調症と思われる病気(医者には行ってない)を発症し、辞めるしかないと判断した。

次どうするかと考えた際に、ロリコン懲戒元店長の言葉を思いだした。

 

『この街にはマクドナルドが3店舗ある為、1店舗ぶっ潰す!』

 

「そうだ、俺マックで働こう。」

こういうのを、禁断の移籍と世間では呼ぶ。

 

約1ヶ月掛け持ちをしていたが、8月後半からシフトを出さない実質休職扱いになった。ただ、もらえる物はもらうという私のスタンスから、

 

わざわざ本社にまでメールをして有給休暇を消化してもらった。

 

新しい店長からすれば、

「俺が来てから一切働いていないどころか顔も見たことない奴が有給を消化しようとしている」

という状況であり、恨んでも恨み切れなかっただろう。

 

 

10月9日の夜22時、私は2つのミッションを遂行するために家を出た。

 

既にもらっていたバーガーキングの退職届を提出するために。

そして、

 

7月から働き始めたマクドナルドの退職届をもらい、その場で書いて辞めるために。

 

バイト4箇所目:バーガーキング

勤務時期:2019年12月~2020年10月(実働は2020年8月)

入った理由:オープニングスタッフで時給が良かった上に元からバーガーキングが好きだった。

辞めた理由:ロリコンがバイトの子に手を出したことにより店が荒れ、さらにロリコン解雇に伴う無法地帯化により自律神経失調症を発症したため。

 

エピソード6に続く。

バイト・ウォーズ エピソード4 新たなる称号

1週間後には次のバイトが決まった。
地元のスポーツチームの試合の屋台の運営、子育て応援カフェの営業、更にラーメン店の営業と多岐にわたる個人事業主だった。

 

初めての勤務は模擬店の営業だったが、今までやった事の繰り返しなので普通に仕事が出来た。

ただ飲み物のレモネード作るのが少し遅れるとデブBBAマネージャーが入ってくる。邪魔や。

何より「このレモネードは店で毎日手作りです!」とアピールしてたが、

 

実際は市販ドリンクドボドボ。

 

後に調べた所こういうのは普通にア〇トらしい。

 

それ以上に恐ろしいのは給料である。4日働いて給料は約2万5千円。
拘束時間から計算すると

 

時給は約800円である。

 

ドミニカ共和国で働いてたっけ?俺?

デブBBAマネージャーに「締め日がこの日なのでそこまでの給料ですよね?」とLINEしてしまった。

 

ちなみに平日に暇だから入れた1日の日雇いでこの月給の半分を稼いでしまった。

前日分を含めた2日分のノルマを見事に片づけたとき、久々に働くことが楽しいと感じた。

 

仮にこれで仕事が死ぬほど楽で、メンバーがめちゃくちゃ良い人だったら1000歩譲って続けただろう。

 

メンバーもどうしようもなかった。

 

11月に遊びの予定や就活でシフトがあまり出せずに文句を言われたので、12月のシフトを多めにしてやる気を見せたが、それでも「面接のときに土日全部入れるって言わなかったか?」と謎に怒られた為にこちらも半ギレで対応。言ってねえよバカ。

 

それなのに無駄に土日を削られたり、バイトの為に1日空けておいた日も勝手に休みになったりと散々な扱い。

上層部の意見の食い違いも多発していた。

 

更に市販ドリンクドボドボレモネードと、味を変える割り材の保存方法が悪いと朝っぱらから説教され洗い物をさせられた。

しかも味を変える割り材の一部がその日の模擬店で使うのに何度連絡しても一向に届かなかった。

 

個人事業主の所でバイトすると、当たりハズレが激しいとよく言われるが、

控えめに言って

 

地獄そのものだった。

 

無論地獄にいる必要なんぞない。

来月のシフトを出す〆切の日、デブBBAマネージャーに「すいません。今月で辞めます」と伝えた。

返事はこうだった。

 

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このラインが来た時外でガッツポーズをした。

無論顔を出すのは嫌なので、制服はクリーニングだけはちゃんとして店のドアにぶん投げてそのまま全力疾走した。

 

ちなみに仲の良い人に上のラインを送って「すんません!俺辞めます!」って言ったら「先越されたー!w」って言っててめっちゃ笑った。無事辞められたらいいなと思う。

 

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私のバイト生活にB級バックラーという称号が就いた。後悔は微塵もない。運営は全員路頭に迷えば良い。

余談だが、この3日後に就活の内定が出た。これにより、再来年就職できるのに今バイトはしていないという謎の存在になった。

「まだ就活やるぞ!」や「デートするぞ!」より「バイト探さんと!」と動くことになり、宅急便とタバコ4本でしか外に出なかった大学3年生のイブとクリスマスの2日間だった。

バイト3箇所目:様々な事業をやる個人事業主
勤務時期:2019年10月後半~12月20日
勤務日数:約60日

入った理由:色んなことが出来ると聞いたから

辞めた理由:全てにおいてゴ〇以下だった。

エピソード5に続く

バイト・ウォーズ エピソード3 店長、そして私の復讐

このバイトを始めて早1年。私は殆どが同じエリアの他店へのヘルプとなっており、自店に行く事が逆に新鮮ですらあった。


改めて、私のヘルプが多かった理由を考察した。

 

➀単純に他店の人が足りない。→理解できる。

②大学がヘルプ先から遠く、更に終電も早いので都内に行くのがキツイ→理解できる。

③交通費が後払いとはいえ、それを出せない程金がない奴がいる。→小学生みたいに小遣い帳をつけろと言いたいが100歩譲って理解できる。

④自分の店がスマホをいじれるほど暇なので出たくない。他の店だと忙しいから。

→わからない。ゴミ。

 

前回のエピソード2を読んだ方ならお分かりいただけると思うが、この店は控えめに言ってクズ野郎の集まりだった。居酒屋バージョンのアウトレイジ

 

これに加えて会計ミスや店員の態度の悪さ、全く人を連れてこないのに給料だけ持ってく無能なキャッチなど、多数の問題が出てきてただでさえ少なかった客足が更に減った。

 

こんな環境だから店長とバイトの仲は悪くなっていった。

ヘルプに応じているという理由で「店長の犬」と私が言われたこともあれば、「店長と仲いいでしょ?私の事どうおもっているか聞いてきて」と私がメンヘラちゃんから頼まれたこともあった。聞いてどうするんだそんな事。

 

徐々に環境が悪くなっていった中でついに事件が起こった。

 

 

店内での窃盗事件である。

 

当時キッチン担当は5人いたが、そのうち4人が喫煙者だった。キッチンがひと段落するたびにタバコを吸ってスマホをいじっていた。(ワンピースのサンジでもないのに食事を担当する人間がヘビースモーカーなのはどうかという事は今回ノータッチでいく。)
その為、吸わない1人が休めなかったので彼のフラストレーションが溜まっていった。

 

その結果、目に留まったメンヘラちゃん(ホール担当なので何も関係ない)の財布から5千円程盗んだのである。

 

メンヘラちゃんがその日のうちにグループLINEで報告し、2日後に被告が名乗りでて金を返したことで一応解決はした。しかしなぜか当の本人はクビにならずに1か月半後に辞めた。なんでクビにしなかったと店長に聞いたら、「面白かったから。」と語っていた。一切理解できなかった。

 

 

9月のある日、1ヶ月近くぶりに自分の店での勤務となった。

みんなに「久しぶりだね」と呼ばれる奇妙な感覚。

いたんだよ。ここにいるよ。まるでジョイマンである。

勤務前に店長に声をかけられた。

 

―ああ、水野くん。キミに伝えないといけないことがある。この店閉店すっから。ヘルプばっかだったから伝えるの遅れてたけどね。―

 


閉店?

はい?

 

 

正確に言うと店の名前や品物、レイアウトなども変えてリニューアルオープンという形らしい。

残るのであれば構わないと言われたが、答えはすぐ出なかった。

 

1か月後、この店の最後にオーダーを取り、お会計をした人になった。そして3時に閉店してから3時間、店の片づけや在庫整理を手伝った。バイトのメンバーで手伝ったのは私だけである。店長はどんだけ愛されなかったんだよ。

 

新店にそのままいる場合は研修が必要だったが、私はそれを伝えるのが遅れてしまい受けられなかった。

また、ヘルプ先からもスカウトが来ていたが、家から遠い上にヘルプ先の店長が好きではなかった。

そして、次のバイトも決まったので私は遂に出て行く覚悟を決めた。

 

閉店後もヘルプ担当として働き他店で引退した。

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辞めることを伝えていた為、最後の勤務時にヘルプ先で頂いたケーキは嬉しくてたまらなかった。

 

翌日、店長に制服はどうすればいいかと聞いたところ、「今更だろ。捨てろよ」

とだけ。

 

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最後にこう返してブロックした。

 

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記憶にないが、店長にLINEした2週間後にこんなことをしていたらしい。

 

しばらくした後、NTR後輩ガールが「畜生店長がいない時に来てください!」と言ってたので行ってみた。

美味しかったのでまた行こうと思っていたら、どうやらその日の社員が店長に「水野が来た」と告げ口してしまい、烈火のごとく怒り出し、「出禁にしろ」と厳命が下った。

しかし、3か月後に出禁は解除になった。

 

 

 

その店自体が閉店したからである。

 

 

バイト2箇所目:居酒屋

勤務時期:2018年3月~2019年10月

入った理由:楽しそうだったから

辞めた理由:元々業績不振だったが、ヘルプで自店にいない間にトラブルも頻発したことによる閉店のため。

1年半とそれなりに長かった居酒屋スタッフ生活は終わりを告げたのだった。
エピソード4に続く…

バイト・ウォーズ エピソード2 ろくでなし人間たちの攻撃

嵐の様に某うどんチェーンを去って1ヶ月半後、ある居酒屋チェーンと縁があって働くことになった。

ここまでのブログを読んでくださっている勘の良い皆さまならわかると思うが、ルカクに誘拐された時も、可愛くないガールズバーの女の子とケンカした時もこの居酒屋チェーンで働いていた時である。

 

この職場も某うどんチェーンに負けず劣らずのクレイジー職場であった。別の意味で。

私に言われる時点でもう終わりだが、この職場の人は簡単に言えば人間性に難ありだった。

イトメンバーの仲はかなり良かったが、その仲良しメンバー大勢で夜バイトせずに遊びに行く事が多かった。

私は良く言えば店に残って働く側、悪く言えばバイトのメンバーからそんなに好かれないから誘われない側、の人間だった。

なんなら「この日俺たち遊び行くからバイトしてくれ」と企画する先輩から頼まれるくらいだった。

 

私は当時未成年で酒に関する知識が全くない中で最初は働いていた。ある日、レゲエパンチの注文が入った。

このレゲエパンチというカクテルはピーチリキュールにウーロン茶を入れて作るのだが、私が入れたのは

 

 

ウーロンハイ焼酎濃いめにピーチリキュールである。

見た目はレゲエパンチだが到底飲めるシロモノではなかった。ごめんなさい。

 

バイトのメンバーがほぼ大学生という事もあり恋愛ネタも多い職場だった。

 

ある日、男の先輩に

ー好きな女の子いないの?

と言われた。

「好きってわけではないんですけど、気になってる子(後輩)はいます。」

おもむろに私のスマホを取ってその後輩を友達追加してラインを送る。そして、

ー俺に任せろ、俺がその後輩のキューピッドになってやるよ

って言ってくれた。

「せ、先輩…!もし進展があったら相談します!」と伝えた。

 

 


1か月後にその先輩が後輩と付き合ってやがった。

 

新手のNTR(寝取られ)ってやつだろうか。

ちなみに余談だが、その後輩とはゲス先輩と付き合いはじめた辺りから普通に仲良くなった。

 

更に仕事が出来ない上に、当時齢24にして子どもを二人こしらえた、IQは3で人望0社員がいたのだが、そんなダメ人間をあるバイトの女子が好きになっていた。

好きになってはいけない人を好きになった訳である。

その女の事を剛力と呼ばせていただいたうえで話を進める。

 

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なぜ剛力と呼ぶのか、これは剛力彩芽の人気曲ランキングを見るとお分かりいただけるだろう。こういう曲名で歌を歌いそうだからである。

剛力は働く店舗こそ違ったが、時々そのダメ社員の店舗に来ていたし、飲みに行けばずっと隣の席だった。

ダメ社員と働いていた時に剛力と連れが店にやってきた。急に「海が見たい」と言われたので、勤務時間中に家に帰り家族の車を走らせて職場に戻った。そして3時まで働いていた後に4人で海を見に行った。気づいたら剛力とダメ社員の二人で海を見ながら話していたのは言うまでもない。本気で好きだったのだろう。

 

そして極めつけだが、店長は約15個下の奴となぜか付き合い結婚した。最近お子さんが1歳になったと。この店長はガールズバー回で出てきたあの畜生店長である。あれが親父は死にたくなると思う。

 

 

この職場での一番の思い出は「他店へのヘルプ」である。千葉と東京併せて計5店舗、ヘルプに飛ばされていた。

この「バイトで他店のヘルプ」という言葉とは今後3年間付き合っていく事になるがそれはまた別の話。

ちなみに就活の時にヘルプ行きまくってエリア全体の売上を30万円あげました!どうだすげぇだろ!とアピールしてたが実際は10万円もいってない。

 

ヘルプ先でも様々なエピソードがある。

バイトの名札は自分でデザインしてもいいルールだった。

そこで名札に

 

「柏の赤西仁です!」

 

と書いた。

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今このブログを読んでいる全員がこんな事を思っていそうだが、スルーさせていただく。

それ故にヘルプ先からは赤西君って呼ばれてた。そのせいで別店舗のもう一人のヘルプ担当に「赤西は今日どこで働いてるの?」といわれ「赤西ってだれ!?」と困惑したらしい。

ごめんな。私が赤西すぎて。

 

18時から23時半までヘルプ先で働いた後、帰り道に自店にお届け物をするために寄った。「宅急便で~す」とふざけようとしたらめちゃ混んでた。

「あ、やばいわ」と思い、「これ冷蔵庫に入れときますね!んじゃ、お疲れさまでした!」と店長に伝えたら、

 

ー水野くん、今制服あるよね?待ってるよ。これ以上は言わせないでね(*^^*)

 

観念して着替えて0時半から3時まで勤務した。

 

都内の王子店で23時までヘルプとして働く予定だったが、店が混んでたので明らかに上がれる感じではなかった。そこで、ヘルプ先の店長に「僕明日休みなんで27時まで働きますよ!社員さんだとバイトより残業代高くつくと思いますし、明日研修あるなら今上がっちゃってください!」と伝え社員を上がらせた。

そのまま27時まで働き社員3名と飲みに行った。その内の一人が普通に言い人出だったので仲良くなった。ラインを交換した後にその人のタイムラインを観たらその人の昔の写真があった。

 

バチボコの暴走族だった。

 

酔っぱらっていた俺は「え~ヤバい~卍~」と思っていたらそのまま寝てしまい、王子から40㎞先の石川町まで行ってしまった。

 

ヤバいのはあんただよ。

 

 

なんだかんだで楽しくはやっていたので、このままここで大学卒業までいれたらいいなと思っていた。しかし、世の中は甘くなかった。そして離れる事になった理由も自分でわかっていたのだった…

 

エピソード3に続く

 

バイト・ウォーズ エピソード1 〜店長はファントム・メナス〜

24年と半年。ここまで自分が歩んできた人生の長さである。決して長くはないが、周りの人に恵まれ、それなりには楽しく人生を歩んでいる、私はそう思っている。

 

その中でも大学での4年間は筆舌に尽くし難いほどの沢山の思い出がある。アルバムにしたら六法全書くらいの分厚さができるだろう。その一つの項目であるアルバイトについて語らせて頂く。

 

 

 

初めてのアルバイトは某うどんチェーンであった。

本来は地元の店舗を希望していたが、とある都内の店舗が絶望的なまでに人員不足との事だったのでそちらで面接を受けることになった。

履歴書を出して面接を受けた瞬間

 

「よし、採用ね。これからよろしく。」

 

そう言われた。

 

この瞬間になんとなくヤバい予感がした。しかしもう働くしかない。

 

 

 

それから2週間後、遂にアルバイト生活のスタートである。
とりあえず勤怠を打った後、社員以外で1番偉い人に挨拶した。

その時に言われた事は今も忘れていない。

 

「〇〇です。分からなかったら聞いて。」

 

これで終わりである。場所の説明や器具の説明すらない。
新手すぎる放置プレイである。

当たり前だけど何すればいいのか分かんねえよ。

とりあえず近くにいたネパール人のケツのでかい主婦さんに仕事を聞いて、その場は何とかなった。

 

そして開店。私はうどんを作る訳だが、どのメニューに何を入れるのか、どのくらい量でやればいいのか分からない。

勿論私はその偉い人に即座に聞いた。

 

「このメニュー見ながらやって」

 

普通にお客さまに渡す用のメニュー。無論分量や具材なんて書いていない。

適当がすぎるだろ。

しかもその偉い人は天ぷらを揚げている。

 

つまり、この職場は、初バイトの私に誰もマンツーマンで俺に仕事を教える人いなかったのである。

出汁も作れないし、うどんをあげるタイミングも俺は知らない。しかも日曜日である。当たり前だが人はたくさん来た。

えっと、ドM歓喜のプランを体験させられてる?いやでもドMでもキレる。アレはわかっててやられる事に快感を覚えるから。

なんで分かるかって?当時の僕がそう、ドMだったからである。

 

そしてネパール人の主婦さんのケツが相変わらずデカい。通る時ゲボ狭いから早くダイエットしてくれねぇかなとずっと思っていた。

 

そんな頭のおかしい職場にいた訳だが、一応少しずつは慣れてきた。
夏休みになった8月からは、残業や明日働いてくれという頼みを断らない、絶望的人不足を支える鉄腕として活躍。

2日連続の9時間勤務、次の日に10時-23時と開店から閉店まで働いた後、18-23を2日連続と社員よりも働くフル回転。次の日7時起きでサークルの6泊7日の夏合宿。なんというハードスケジュール。

 

ただ、家からバイト先まで45分かかるのに、「今から2時間だけ働いてくれねえか」という店長からの頼みは断った。アホか貴様。

 

そして、残業が続いたとき、床で滑ってお客さまにぶっかけうどんをまるごとぶっかけてしまったこともあった。すいませんでした。

 

 

アルバイトに慣れてきたころ、事件が起きた。トッピング関係のミス(普通に渡し忘れた、あるいは量は適量だったが、よそい方が悪かった)が続いてしまい、例の偉い人から共演NGを叩きつけられた。

その結果、本来8時半から18時の勤務だったのに、私は1時間早く行ってその人の仕事をしないとならなくなった。もちろん退勤は17時にはなったが、人不足が祟って18時まで残るのはほぼ当たり前だった。

 

その結果、学校の課題もままならなくなり、さらに後回しにしていた教習所の期限が迫っていたこともあり、精神的に限界が来る。

 

そして極めつけは新しく来た店長が、

 

人生で1番嫌いな人間といっていいほどのゴ〇だった。

ちなみに今も変わらない。君の膵臓を食べたいならぬ、ゴ〇の息の根を止めたい。

 

 

この店長はお客さまの前で説教や悪口も当たり前だった。私も何度「ぶっとばしてええか?」と言われたかわからない。

更に里帰りする人に「お前の居場所無くすぞ」と語るなど、およそ上に立つ人間として、いや人として考えられない最低なプレー。

 

極めつけはある12月、所定5人を3人で閉めることになったのだが、この店長はなんと 

 

 

自分の店のレジ締めが出来なかった。

 

これが入社1年目ならまだしも、そんなことはない。同グループの人が締めてくれた訳だが、その間コイツは何もしない。

 

おかげで23時上りが24時20分まで延び、駅まで走って終電になんとか飛び乗った。そんな日に限って並走する快速が遅れた為、家に帰ったのは2時だった。

風呂に入りながら泣いたことは言うまでもない。

 

期末テスト時、一度休ませてもらった。無論今すぐにでも辞めたかったが、中々勇気が出なかった。

テスト終了後に仲の良い同期に連絡して復帰したが、復帰初日に働き始めて4時間後、職場に店長から電話がかかってきた、

 

「お前なんで働いてるんだ?検便出したか?」

「1月下旬に出しましたよ。」

「俺は何も聞いてないんだが?検便出したことも復帰した事も。」

「検便出したら店長に言うってルールはないですよね?しかもこの日に復帰するって言いましたよね?私の同期が伝えてましたから。

というかダメなら普通自分が勤務し始めてすぐに連絡しませんか?」

ここからはもうケンカである。

 

「お前に残された道は2つだ。次の出勤で被った時に俺に怒られるか、今ここで消えるかだ。どうしたい?」

 

もうコイツの面は見たくない。私は覚悟を決めた。

 

「いや。もうこんなひでえ店長のもとで働けねえよ。今日で辞めますわ俺。(原文そのまま)」

 

「そうか。そしたらお前はクビな。今すぐ退勤ボタンを押せ。制服や靴は自分で処分しろ。退職届とかの事務的手続きは全部俺やっとくから。ショッピングモールの入館証だけしっかり受付に返せ。」

 

その瞬間だけコイツをいい奴だと思った。

即座に退勤ボタンを押し、その日いた人に俺今日でバイバイだから!と別れを告げた。

帰り道、「よく頑張ったな、俺」そう呟いた。

 

こうして私の1か所目のバイトは自分が作るうどんとはかけ離れた、かなり短く背脂マシマシギタギタこってりにして、苛烈に終わったのだった。

 

バイト1箇所目:某うどんチェーン

勤務時期:2017年6月後半〜2018年2月前半

勤務日数:約230日

入った理由:うどんが好きだから

辞めた理由:ウ○コを提出する件の意思疎通が出来ておらず、店長とケンカしてクビになった

 

エピソード2に続く。

 

 

「お世辞」を使ってこなかった癖して、自分が事実を言われると腹が立ったあの時代

曲がったことが大嫌いなのが原田泰造なら、理不尽なことが大嫌いな水野です。

 

1ヶ月に1本はブログを書く!と宣言しながら3ヶ月書かなかった堕落系人間ですが、みなさまはいかがお過ごしでしょうか。 

それ故にブログ名を変更しました。
愛する読者の皆さま、安心してください、私のブログですよ。いや誰なんだ貴様は。

 

今回は「お世辞」の話です。

あれは大学2年生の冬でした。当時居酒屋でバイトしていた僕はヘルプとして、別の店で働いてました。

24時前に退勤して、賄いを食べる為にカウンター席の暖簾をくぐった時、

カウンター席で飲んでる自店の店長が居ました。

「やあ水野くん。元気?」

「元気です!」

そう回答しました。

 

 

いや違うのよ。何してんねん。

あんた仕事はよ。

「店長仕事はどうしたんですか?」

「もう一人の社員に任せてきた。あいつ仕事してなかったから。」

 

なかなかの畜生である。

 

賄いを食べ終えて帰る準備をしようとしたとき、畜生が

「水野くん。この後ガールズバーに行くんだがどうだい?」

 

ガールズバー

 

なんだその。

魅惑にして情熱的な響きは。

 

今ならばガールズバーよりもヌートバーの方が何万倍も好きです。

しかし、当時の僕にとって、20歳にして遅れてきた思春期真っ只中のこじらせ気味の僕にとっては、ガールズバーという言葉は、ただの女の子が相手する飲み屋という意味には到底聞こえませんでした。

 

間髪入れず僕は畜生に真顔で

「お供いたします。」と伝えていました。

さながら桃太郎にきびだんごを与えられたあの犬雉猿のようでした。いやでもこの店長畜生だから畜生太郎か。畜生太郎に追従する畜生以下の存在が僕です。

しかし畜生太郎のその次の言葉に僕は固まった。

 

 

「そのガールズバーにはブスしかいないよ。どの子ももれなく全員ブスだよ。期待したら終わりだよ。」

 

なんちゅう事いうんだよ。失礼極まりすぎるだろ。

「このド畜生が!」と言いかけたが、

「いや僕ストライクゾーン広いんで!大丈夫です!」としっかり言った。

 

閉店後にそのガールズバーに畜生、ヘルプ先の店長、僕の3人で向かった。

さあ、プレイボールだ。褒めちぎってやる。もしどストライクなら、3言目には「愛してる」とでも言ってやろうじゃないか。

 

「いらっしゃいませ~」

ガールとお対面。

 

その瞬間僕の頭に浮かんだのはこの画像でした。

ワイルドピッチ。もうストライクとかそういう次元じゃない。

試合にならない。シンプルに可愛くない。

 

…いや失礼だとは思ってるのよもちろん。自分が他人に対してどうこういえる顔ではないのもわかってるのよ。ただケバイのよ。分厚い化粧で作ってる感じスゴイのよ。

 

カウンターに座って飲み物を注文し、ワイルドピッチは裏に下がる。

僕は畜生太郎に

「ホントにブスですね。」と言い、

「言ったじゃないか水野くん。ブスだって。」

 

それでも会話は進んでいきました。おもしろくもなかったけど。

 

突然畜生太郎が僕に言った。

 

「水野くん。この子はどれくらいのレベルだと思う?上の上から下の下で答えてよ。」

とんでもねえ質問ぶっこんで来るやん。畜生超えて外道なのか。

 

ほっぺに手を当てウインクするワイルドピッチ。何度も言ってすまないと思っているが可愛くない。

僕は本心を素直に言うとまずいと思ったので、

 

「そうっすね〜。上に見繕って中の下か、あるいは下の上ですね。」

と上に盛ってあげた。

恐らく常人である皆さまならわかると思うが、

 

多分めっちゃ最低な回答である。

 

そういう時はお世辞で上の上、せめて上の中って言ってあげるべきだった。

それかあえて「下の下ですね」だったら「そんなわけないでしょ!」と多分突っ込んでくれる。

妙にリアルな回答をしてしまったからまずかった。

無論ワイルドピッチはマジギレ。

 

「この子はね、女慣れしてないんだよ。20年生きて誰とも付き合ったことないしバリバリの童貞なんだよ。」

畜生太郎からのフォローになってないようなフォロー。

 

ワイルドピッチが間髪入れず

「でしょうね!今の言動だけでモテねぇってわかったわ!!」

 

乱闘をおっぱじめてやろうと思いました。リアルスマブラ

てか客に言う事じゃねえだろ。接客のスキル母親の腹においてきたのか。

 

そしてこれにより畜生太郎以下の外道の童貞に成り下がった。この日から僕は外童貞(げどうてい)です。

 

この話を女友達や女子の先輩に話したら「女の敵」に認定されました。

しかし、敵になった代わりに色々な褒め言葉を教えてもらいました。

1か月後に再びヘルプで働く時が来ました。リベンジマッチ。

 

ちょうどいい。バイト後に終電までの1時間だけ行こう。本気で好きになったと言わせてやろうじゃねぇか。んで「そのセリフ、この1ヶ月で飽きるほど聞いたよ。もう何人に言われたか覚えてないな。100から先は数えてないから。」こう返してやろう。

 

 

 

 

行く前にグーグルマップで確認したら店もう無くなってた。

多分そいつが死ぬまで僕はずっと外童貞のままです。

 

 

 

 

次回予告

次のブログからシリーズものを書きます。僕を語る上での鉄板であり、人生において欠かせない大きなピースです。お楽しみに。

帰りたいと中々言えなくて…夏。

みなさまこんばんは。

夏と冬どちらが好きかと尋ねられたら夏が好きな水野です。年を重ねたら寒いのがダメになりました。
しかし中高生の時に熱中症で何度もダウンした記憶が蘇るので夏も夏でしんどいです。
春は重度の花粉症ですので嫌いです。

秋は2016年から毎年財布を無くしたりバイトや仕事でミスが続いたりと調子が落ちるので大嫌いです。

いつならいいんだよおまえは。四季を楽しめ。日本から出ていけバカタレ。

 

こう言われそうなので本題に入ります。

今日は大学2年生の時の忘れられないエピソードについてお話しします。

当時深夜3時まで営業をしている居酒屋で僕はバイトしていました。
隣の駅にあったので自転車で通っていました。

深夜3時まで働いたバイト後の帰り道、駅近くの歩道橋の上で自転車を一度止めてサドルに座ってスマホをいじっていたんですよね。


すると後ろから

 

「この自転車、私のだから持ってくね!」

 

そう言って知らない人が僕の自転車を掴んで持ってこうとする。

言うまでもなくこれは僕の自転車である。

 

「え?何が起こってる?俺夢見てるかな?それとも家でダイハード見てたっけ?」

こんな気分でした。ちなみにこの話はアメリカで起きた話でなく、千葉のとある街の話です。

 

気になるのは相手がどんな人かですよね。

 

仮にこれが美人とか好みの人なら挙動不審MAXで「あ、いやはい、どどどどうぞ!これ鍵です!」と言ったでしょう。

 

それか「見る目あんじゃん。俺の後ろ、乗ってく?」とカッコつけたでしょう。

ちなみに後ろは泥除けなのでもしそこに座ったら間違いなく両者タダではすまない。

 

相手はこんな感じの人です。

 

 

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身長191cm、体重93kgのサッカーのベルギー代表、ロメル・ルカクです。


改めてルカクの写真を見るとそいつと兄弟かってくらい似てるわ。

ミラールックならぬシミラールカク。


いややかましいわ。

 

ハンドルを摑み乗ろうとするルカク。もちろん抵抗しましたが勝てるわけありません。

「これは俺のだから返してください!警察呼びますよ!」と言った僕に「じゃあ私についてきて」というルカク
片方のハンドルがルカクに摑まれた状態で駅の繁華街に向かって歩いてました。

隙を見て自転車を漕いで逃げ出そうと2回くらいしましたが失敗しました。

 

「これあげる。飲んでよ。」どこからともなく取り出した大きな瓶を渡してくるルカク

飲まないと家に帰さないとのことだったので、仕方なく飲んでみました。ゲロまずい赤ワイン。

なぜか笑顔のルカク。「いつかこいつを国外退去させてやる。」誓った僕が居ました。

 

「ここね。」そういって地下の階段を指さすルカク

地元のよく知っている街の、知らないバーに連れ込まれる僕。

「ああ、俺はこの後睡眠薬を飲まされて気絶して臓器売られて死ぬんだな。」

そんなことを考えてました。

 

注文を聞かれた際、未成年と嘘ついてコーラを注文しました。
二人で飲んでるときにルカクは話し始めました。

「私はね、日本語学校で先生をやってるのよ。大変なんだ。日本は過ごしにくい国だよ。生活保護もないし。外国人生活しにくいよ。」

そういって泣き出すルカク

 

じゃあなんで日本に居てヒョロガリ一般人の青年を知らねえバーに連れ込んでんだよ。ふざけんなてめぇ。

そう言いそうになる気持ちを抑えて励ます私が居ました。なぜか情が湧いてたんですよね。出会って〇秒で合体とかあるくらいの世の中だから。30分一緒にいればそりゃもう感情移入ですよ。

 

しかし、ルカクは酔っ払ったのか、いきなり席を立つと他の客に絡んだり、持ってたグラスを急に落として割ったり、店員にダル絡みするなど、奇行に走り始めました。

ルカクが奇行中にマスターと思わしき人と少しお話しました。

マスターいわく、どうやらこの店の常連みたいです。

いや出禁にしろよ。なんの悪びれもなく持ってるグラス割ってんだよ。

 

するとアメリカ人の店員が急にブチギレしてルカクを床に押し倒して英語で大声で罵倒し始めました。

急すぎる展開に唖然とする僕。

 

ちなみにそのアメリカ人はこんな感じです。

 

eiga.com   より拝借した、若い時のブルース・ウィルスです。

シミラーブルース・ウィルスとまでは言いませんが、雰囲気は多分こんな感じです。

 

アメリカ人が私を見て「おい!てめぇ!こいつの仲間か!」みたいなことを聞いてきました。
助けを求める目で僕を見るルカク
私はルカクに対して頷きながら、

「こんな奴知らない!友達でも何でもない!僕はコイツに連れられただけです!」と被害者ヅラをかまして咄嗟に言いました。

あっさり人身売買。ルカクリリース。

この状況を察したのか、バーのマスターと思わしき人が裏口を開けてくれたのですぐに店を出て自転車で全速力で家に帰りました。

 

もしかして僕はバックトゥザフューチャーのデロリアンに乗ったブルース・ウィルスに助けてもらったのかな。

 

今あの時の事を振り返るとそう思います。

 

 

 

ちなみに自転車にまたがって店を出る瞬間、その店のマスターからは、
「お代はいいよ。その代わりにこの店には近づくな。ああやってトラブルになるから。出禁ね。」

えっと、

 

 

俺何か悪い事しましたっけ?