Mr.ゴミズノの毎日サバイバル月記

毎日この世の中をサバイバルしています。でも毎日書けないので日記ではなく月記です。

三度目の正直。この言葉とは相容れない。

旅行の最後の日、みなさま何を思うでしょうか。

人知れずどこか寂しい気分になるか、家路について家族と思い出話をするか、疲れからか何も考えなくなるかが候補だろうと思うんですよね。

しかし、私はその旅行に限って人知れずドキドキしていました。

 

まずどんな旅行をしていたかといいますとね、仕事終わりですぐに家に帰って飛行機に乗って関西空港に飛び、岡山の山沿いや広島の海沿いを回って、美味しい物を食べ、素晴らしい景色を楽しみました。移動距離にして2千キロはゆうに超えたグレートジャーニーです。

そして東京に帰る日。九州の小倉駅まで到達したが、なんとまだ帰りの飛行機すら取っていなかったという事態。なぜかというと私は悩んでいたからです。

 

 

 

 

 

博多の風俗に行くかどうか。

 

 

私の中の犬井ヒロシがそこにいたのだ。

毎日5.6時間睡眠でそれなりにハードスケジュールで身体もとにかく疲れてる上に、リュックの荷物も重かったので博多でもつ鍋を食べて17時発の飛行機で帰るか

それとも

せっかく博多におるから博多の風俗嬢におもっくそしばかれてからハイになってから夜の飛行機で気持ちよく帰るかは

 

 

自分じゃ決められませんでした。

 

そこで私は友人に相談しました。

 

「なあ、いま博多なんだけど風俗に行くべきかな?」

「風俗行くべきでしょ笑 絶対行った方がいい」

心を押された。そうだよなって。体は嘘をつかないって。

 

基本的に仕事終わりの日や休みの日はほぼ必ず自家発電をする私からすれば、5日間分の精力ゲージが溜まっていた。しかも旅行から帰った次の日も休みである。

何より博多女子が今田美桜や橋本環奈の様な芸能人のみならず、街を歩く人も可愛い事はわかっていました。。

 

ただ、懸念事項もありました。今まで2回風俗に行ったんですけど、あまり良い思い出がないんですよね。

1度目は嬢様に「あの僕童貞なので手取り足取り0から全部教えてもらって良いですか?」とお願いした。運がいいのかどうかわからんが、好みの人が来てしまったために緊張してガチガチだった。

発射したと思ったら殆ど出てなかったというのがオチだった。

 

2度目はいざ始まって手で捌かれてる時にわずか5分で「すいません。もう出そうです。」と言ったら、嬢様に「もう逝くのか!早いな!」と言われてそこから賢者モードになってしまいどうにもならなかったという苦い思い出です。ちなみに3万1千円飛ばしました。

 

こんなヘタレの昔の私を、いま超える。そう決めた。

博多へ向かう列車の待ち時間で帰りの飛行機を予約してからネットで店を探した。パラダイス銀河はそんなに遠くない。大人にしか見えないしゃかりきコロンブス。

更にスマホに入っているEXILEのTi amoをBGMにして気持ちを高揚させる。

さあ、どこの誰を俺という存在に溺れさせてやろうかな。

 

今日ならいける予感がする。俺が満足するだけじゃねぇ。俺はどんな奴でも満足させられる。

染まれ。俺色に。

 

 

博多駅に到着した後、4つ先のバス停で降り、細い路地にその店を見つけた。私は腕と首を鳴らし、覚悟しろとつぶやいた。嬢をいい意味で泣かせてやろうと。

 

指名はしますか?と言われたが、そもそも外れと言える人は見た限りいなかったので、指名なしでいく事にした。

そして+1000円でスペシャルコースに出来ると言われたので、何がスペシャルなのかわからんがそちらにした。

部屋で待機している時、私はご丁寧に風俗のコツをしっかり勉強していた。自分が攻め倒そうと思ったからだ。ここまでは受け身だったからダメだったかもしれないと。

そして自分の番号が呼ばれて嬢と対面する。予習もばっちりだ。さあ、誰が俺様の餌食になるのか。カーテンが開いた。そして私はこう思った。

 

 

 

 

 

「あ、大外れだ」

なんか全くイメージと違う。目は細いし化粧も濃い。お世辞にも美人とは言えない。あんま容姿がどうこうとか言いたく無いし指名料ケチった俺も悪いけどこれダメだろうよと。

あと年上感すごい。ちょい老けてる。なにより気になったのは下唇が何故かゴリラみたいに飛び出ている。

これからその人の事をゴリラと呼ばせていただき、話を進めていく。

 

この苦しい状況の中でも、私の頭はまだ冷静だった。福岡女子なら良いのではないか。俺は耳元で「すいとーよ」とか言われたいと思ってたし。その言葉だけで性の福岡タワーを建造できる。それだけで人生のおかずになれる。イチブデゼンブ。

ゴリラに案内され、部屋に入ってトークが始まった。

 

どこに住んでるの?

ゴリラ「住んでるのはね、横浜なのよ」

生まれは?

ゴリラ「福島のいわき」

 

福岡となんの関係もなかった。

横浜とか自宅からそんな遠くないし。

つーかいわきって。

 

 

親父の実家じゃねぇか。

 

ハワイアンズで高校の時バイトしてた」とゴリラが言った時、「もしかしたら自分が小中学生の時に行った時、会ってたかもしれないっすね~」って言おうとしたがなんとか踏みとどまった。年齢を聞かれるのは良い事では無いだろうと。これが伏線だった。

 

シャワーを浴びていざ行為に入るときに「攻めがいい?受けがいい?」と言われたのでやけくそで「じゃあ攻めで」といった。

だがしかし、ここで重大なことが分からなかった。

 

穴どこ?つかどれ?

ゴリラに「あのすいません。どこ入れればいいかわかんないっす。」と言ったら

「いやwなにそれw」って腕を叩かれた。

これが福岡の激かわさんなら僕はそれだけで発射しただろう。その叩かれがスイッチオンなんだと。一生この事を話し続けて私のあだ名は「言葉でイった玄人」か、「Lovers Again」になるんだろうと。

 

しかし相手はゴリラである。叩かれたらどうなるか。余裕を見せて冗談だよと返す?否。それでも興奮する?否。

 

 

縮んで元気が出なくなるのである。

しなしなに萎れてしまった。

結局逝かず終いで終わった。

 

最後のシャワーの時、ゴリラが「この仕事で処女捨てたのよ。1年半前から始めたから21歳の時だった。んでいま23歳。」

 

 

 

ゴリラまさかの歳下だった。

 

空港に向かう為の駅への帰り道。キャッチにお兄さん風俗いかがって言われた。力なく返した言葉は

「事後です。」

 

そして変な対位になったからか、今まで一番といっていいほど背中と腰を痛めた状態で空港に行かねばならなかった。

少しでも気を紛らわすために音楽を聴きながら歩こうと思い、シャッフルボタンを押した。

 

流れてきたのはこんな時に限ってTHE虎舞竜の「ロード」。

 

゙何でもないような事が 幸せだったと思う
なんでもない夜の事 二度とは戻れない夜゛

 

私はすすり泣きながら福岡をあとにした。