Mr.ゴミズノの毎日サバイバル月記

毎日この世の中をサバイバルしています。でも毎日書けないので日記ではなく月記です。

「お世辞」を使ってこなかった癖して、自分が事実を言われると腹が立ったあの時代

曲がったことが大嫌いなのが原田泰造なら、理不尽なことが大嫌いな水野です。

 

1ヶ月に1本はブログを書く!と宣言しながら3ヶ月書かなかった堕落系人間ですが、みなさまはいかがお過ごしでしょうか。 

それ故にブログ名を変更しました。
愛する読者の皆さま、安心してください、私のブログですよ。いや誰なんだ貴様は。

 

今回は「お世辞」の話です。

あれは大学2年生の冬でした。当時居酒屋でバイトしていた僕はヘルプとして、別の店で働いてました。

24時前に退勤して、賄いを食べる為にカウンター席の暖簾をくぐった時、

カウンター席で飲んでる自店の店長が居ました。

「やあ水野くん。元気?」

「元気です!」

そう回答しました。

 

 

いや違うのよ。何してんねん。

あんた仕事はよ。

「店長仕事はどうしたんですか?」

「もう一人の社員に任せてきた。あいつ仕事してなかったから。」

 

なかなかの畜生である。

 

賄いを食べ終えて帰る準備をしようとしたとき、畜生が

「水野くん。この後ガールズバーに行くんだがどうだい?」

 

ガールズバー

 

なんだその。

魅惑にして情熱的な響きは。

 

今ならばガールズバーよりもヌートバーの方が何万倍も好きです。

しかし、当時の僕にとって、20歳にして遅れてきた思春期真っ只中のこじらせ気味の僕にとっては、ガールズバーという言葉は、ただの女の子が相手する飲み屋という意味には到底聞こえませんでした。

 

間髪入れず僕は畜生に真顔で

「お供いたします。」と伝えていました。

さながら桃太郎にきびだんごを与えられたあの犬雉猿のようでした。いやでもこの店長畜生だから畜生太郎か。畜生太郎に追従する畜生以下の存在が僕です。

しかし畜生太郎のその次の言葉に僕は固まった。

 

 

「そのガールズバーにはブスしかいないよ。どの子ももれなく全員ブスだよ。期待したら終わりだよ。」

 

なんちゅう事いうんだよ。失礼極まりすぎるだろ。

「このド畜生が!」と言いかけたが、

「いや僕ストライクゾーン広いんで!大丈夫です!」としっかり言った。

 

閉店後にそのガールズバーに畜生、ヘルプ先の店長、僕の3人で向かった。

さあ、プレイボールだ。褒めちぎってやる。もしどストライクなら、3言目には「愛してる」とでも言ってやろうじゃないか。

 

「いらっしゃいませ~」

ガールとお対面。

 

その瞬間僕の頭に浮かんだのはこの画像でした。

ワイルドピッチ。もうストライクとかそういう次元じゃない。

試合にならない。シンプルに可愛くない。

 

…いや失礼だとは思ってるのよもちろん。自分が他人に対してどうこういえる顔ではないのもわかってるのよ。ただケバイのよ。分厚い化粧で作ってる感じスゴイのよ。

 

カウンターに座って飲み物を注文し、ワイルドピッチは裏に下がる。

僕は畜生太郎に

「ホントにブスですね。」と言い、

「言ったじゃないか水野くん。ブスだって。」

 

それでも会話は進んでいきました。おもしろくもなかったけど。

 

突然畜生太郎が僕に言った。

 

「水野くん。この子はどれくらいのレベルだと思う?上の上から下の下で答えてよ。」

とんでもねえ質問ぶっこんで来るやん。畜生超えて外道なのか。

 

ほっぺに手を当てウインクするワイルドピッチ。何度も言ってすまないと思っているが可愛くない。

僕は本心を素直に言うとまずいと思ったので、

 

「そうっすね〜。上に見繕って中の下か、あるいは下の上ですね。」

と上に盛ってあげた。

恐らく常人である皆さまならわかると思うが、

 

多分めっちゃ最低な回答である。

 

そういう時はお世辞で上の上、せめて上の中って言ってあげるべきだった。

それかあえて「下の下ですね」だったら「そんなわけないでしょ!」と多分突っ込んでくれる。

妙にリアルな回答をしてしまったからまずかった。

無論ワイルドピッチはマジギレ。

 

「この子はね、女慣れしてないんだよ。20年生きて誰とも付き合ったことないしバリバリの童貞なんだよ。」

畜生太郎からのフォローになってないようなフォロー。

 

ワイルドピッチが間髪入れず

「でしょうね!今の言動だけでモテねぇってわかったわ!!」

 

乱闘をおっぱじめてやろうと思いました。リアルスマブラ

てか客に言う事じゃねえだろ。接客のスキル母親の腹においてきたのか。

 

そしてこれにより畜生太郎以下の外道の童貞に成り下がった。この日から僕は外童貞(げどうてい)です。

 

この話を女友達や女子の先輩に話したら「女の敵」に認定されました。

しかし、敵になった代わりに色々な褒め言葉を教えてもらいました。

1か月後に再びヘルプで働く時が来ました。リベンジマッチ。

 

ちょうどいい。バイト後に終電までの1時間だけ行こう。本気で好きになったと言わせてやろうじゃねぇか。んで「そのセリフ、この1ヶ月で飽きるほど聞いたよ。もう何人に言われたか覚えてないな。100から先は数えてないから。」こう返してやろう。

 

 

 

 

行く前にグーグルマップで確認したら店もう無くなってた。

多分そいつが死ぬまで僕はずっと外童貞のままです。

 

 

 

 

次回予告

次のブログからシリーズものを書きます。僕を語る上での鉄板であり、人生において欠かせない大きなピースです。お楽しみに。