Mr.ゴミズノの毎日サバイバル月記

毎日この世の中をサバイバルしています。でも毎日書けないので日記ではなく月記です。

バイト・ウォーズ エピソード1 〜店長はファントム・メナス〜

24年と半年。ここまで自分が歩んできた人生の長さである。決して長くはないが、周りの人に恵まれ、それなりには楽しく人生を歩んでいる、私はそう思っている。

 

その中でも大学での4年間は筆舌に尽くし難いほどの沢山の思い出がある。アルバムにしたら六法全書くらいの分厚さができるだろう。その一つの項目であるアルバイトについて語らせて頂く。

 

 

 

初めてのアルバイトは某うどんチェーンであった。

本来は地元の店舗を希望していたが、とある都内の店舗が絶望的なまでに人員不足との事だったのでそちらで面接を受けることになった。

履歴書を出して面接を受けた瞬間

 

「よし、採用ね。これからよろしく。」

 

そう言われた。

 

この瞬間になんとなくヤバい予感がした。しかしもう働くしかない。

 

 

 

それから2週間後、遂にアルバイト生活のスタートである。
とりあえず勤怠を打った後、社員以外で1番偉い人に挨拶した。

その時に言われた事は今も忘れていない。

 

「〇〇です。分からなかったら聞いて。」

 

これで終わりである。場所の説明や器具の説明すらない。
新手すぎる放置プレイである。

当たり前だけど何すればいいのか分かんねえよ。

とりあえず近くにいたネパール人のケツのでかい主婦さんに仕事を聞いて、その場は何とかなった。

 

そして開店。私はうどんを作る訳だが、どのメニューに何を入れるのか、どのくらい量でやればいいのか分からない。

勿論私はその偉い人に即座に聞いた。

 

「このメニュー見ながらやって」

 

普通にお客さまに渡す用のメニュー。無論分量や具材なんて書いていない。

適当がすぎるだろ。

しかもその偉い人は天ぷらを揚げている。

 

つまり、この職場は、初バイトの私に誰もマンツーマンで俺に仕事を教える人いなかったのである。

出汁も作れないし、うどんをあげるタイミングも俺は知らない。しかも日曜日である。当たり前だが人はたくさん来た。

えっと、ドM歓喜のプランを体験させられてる?いやでもドMでもキレる。アレはわかっててやられる事に快感を覚えるから。

なんで分かるかって?当時の僕がそう、ドMだったからである。

 

そしてネパール人の主婦さんのケツが相変わらずデカい。通る時ゲボ狭いから早くダイエットしてくれねぇかなとずっと思っていた。

 

そんな頭のおかしい職場にいた訳だが、一応少しずつは慣れてきた。
夏休みになった8月からは、残業や明日働いてくれという頼みを断らない、絶望的人不足を支える鉄腕として活躍。

2日連続の9時間勤務、次の日に10時-23時と開店から閉店まで働いた後、18-23を2日連続と社員よりも働くフル回転。次の日7時起きでサークルの6泊7日の夏合宿。なんというハードスケジュール。

 

ただ、家からバイト先まで45分かかるのに、「今から2時間だけ働いてくれねえか」という店長からの頼みは断った。アホか貴様。

 

そして、残業が続いたとき、床で滑ってお客さまにぶっかけうどんをまるごとぶっかけてしまったこともあった。すいませんでした。

 

 

アルバイトに慣れてきたころ、事件が起きた。トッピング関係のミス(普通に渡し忘れた、あるいは量は適量だったが、よそい方が悪かった)が続いてしまい、例の偉い人から共演NGを叩きつけられた。

その結果、本来8時半から18時の勤務だったのに、私は1時間早く行ってその人の仕事をしないとならなくなった。もちろん退勤は17時にはなったが、人不足が祟って18時まで残るのはほぼ当たり前だった。

 

その結果、学校の課題もままならなくなり、さらに後回しにしていた教習所の期限が迫っていたこともあり、精神的に限界が来る。

 

そして極めつけは新しく来た店長が、

 

人生で1番嫌いな人間といっていいほどのゴ〇だった。

ちなみに今も変わらない。君の膵臓を食べたいならぬ、ゴ〇の息の根を止めたい。

 

 

この店長はお客さまの前で説教や悪口も当たり前だった。私も何度「ぶっとばしてええか?」と言われたかわからない。

更に里帰りする人に「お前の居場所無くすぞ」と語るなど、およそ上に立つ人間として、いや人として考えられない最低なプレー。

 

極めつけはある12月、所定5人を3人で閉めることになったのだが、この店長はなんと 

 

 

自分の店のレジ締めが出来なかった。

 

これが入社1年目ならまだしも、そんなことはない。同グループの人が締めてくれた訳だが、その間コイツは何もしない。

 

おかげで23時上りが24時20分まで延び、駅まで走って終電になんとか飛び乗った。そんな日に限って並走する快速が遅れた為、家に帰ったのは2時だった。

風呂に入りながら泣いたことは言うまでもない。

 

期末テスト時、一度休ませてもらった。無論今すぐにでも辞めたかったが、中々勇気が出なかった。

テスト終了後に仲の良い同期に連絡して復帰したが、復帰初日に働き始めて4時間後、職場に店長から電話がかかってきた、

 

「お前なんで働いてるんだ?検便出したか?」

「1月下旬に出しましたよ。」

「俺は何も聞いてないんだが?検便出したことも復帰した事も。」

「検便出したら店長に言うってルールはないですよね?しかもこの日に復帰するって言いましたよね?私の同期が伝えてましたから。

というかダメなら普通自分が勤務し始めてすぐに連絡しませんか?」

ここからはもうケンカである。

 

「お前に残された道は2つだ。次の出勤で被った時に俺に怒られるか、今ここで消えるかだ。どうしたい?」

 

もうコイツの面は見たくない。私は覚悟を決めた。

 

「いや。もうこんなひでえ店長のもとで働けねえよ。今日で辞めますわ俺。(原文そのまま)」

 

「そうか。そしたらお前はクビな。今すぐ退勤ボタンを押せ。制服や靴は自分で処分しろ。退職届とかの事務的手続きは全部俺やっとくから。ショッピングモールの入館証だけしっかり受付に返せ。」

 

その瞬間だけコイツをいい奴だと思った。

即座に退勤ボタンを押し、その日いた人に俺今日でバイバイだから!と別れを告げた。

帰り道、「よく頑張ったな、俺」そう呟いた。

 

こうして私の1か所目のバイトは自分が作るうどんとはかけ離れた、かなり短く背脂マシマシギタギタこってりにして、苛烈に終わったのだった。

 

バイト1箇所目:某うどんチェーン

勤務時期:2017年6月後半〜2018年2月前半

勤務日数:約230日

入った理由:うどんが好きだから

辞めた理由:ウ○コを提出する件の意思疎通が出来ておらず、店長とケンカしてクビになった

 

エピソード2に続く。