Mr.ゴミズノの毎日サバイバル月記

毎日この世の中をサバイバルしています。でも毎日書けないので日記ではなく月記です。

帰りたいと中々言えなくて…夏。

みなさまこんばんは。

夏と冬どちらが好きかと尋ねられたら夏が好きな水野です。年を重ねたら寒いのがダメになりました。
しかし中高生の時に熱中症で何度もダウンした記憶が蘇るので夏も夏でしんどいです。
春は重度の花粉症ですので嫌いです。

秋は2016年から毎年財布を無くしたりバイトや仕事でミスが続いたりと調子が落ちるので大嫌いです。

いつならいいんだよおまえは。四季を楽しめ。日本から出ていけバカタレ。

 

こう言われそうなので本題に入ります。

今日は大学2年生の時の忘れられないエピソードについてお話しします。

当時深夜3時まで営業をしている居酒屋で僕はバイトしていました。
隣の駅にあったので自転車で通っていました。

深夜3時まで働いたバイト後の帰り道、駅近くの歩道橋の上で自転車を一度止めてサドルに座ってスマホをいじっていたんですよね。


すると後ろから

 

「この自転車、私のだから持ってくね!」

 

そう言って知らない人が僕の自転車を掴んで持ってこうとする。

言うまでもなくこれは僕の自転車である。

 

「え?何が起こってる?俺夢見てるかな?それとも家でダイハード見てたっけ?」

こんな気分でした。ちなみにこの話はアメリカで起きた話でなく、千葉のとある街の話です。

 

気になるのは相手がどんな人かですよね。

 

仮にこれが美人とか好みの人なら挙動不審MAXで「あ、いやはい、どどどどうぞ!これ鍵です!」と言ったでしょう。

 

それか「見る目あんじゃん。俺の後ろ、乗ってく?」とカッコつけたでしょう。

ちなみに後ろは泥除けなのでもしそこに座ったら間違いなく両者タダではすまない。

 

相手はこんな感じの人です。

 

 

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身長191cm、体重93kgのサッカーのベルギー代表、ロメル・ルカクです。


改めてルカクの写真を見るとそいつと兄弟かってくらい似てるわ。

ミラールックならぬシミラールカク。


いややかましいわ。

 

ハンドルを摑み乗ろうとするルカク。もちろん抵抗しましたが勝てるわけありません。

「これは俺のだから返してください!警察呼びますよ!」と言った僕に「じゃあ私についてきて」というルカク
片方のハンドルがルカクに摑まれた状態で駅の繁華街に向かって歩いてました。

隙を見て自転車を漕いで逃げ出そうと2回くらいしましたが失敗しました。

 

「これあげる。飲んでよ。」どこからともなく取り出した大きな瓶を渡してくるルカク

飲まないと家に帰さないとのことだったので、仕方なく飲んでみました。ゲロまずい赤ワイン。

なぜか笑顔のルカク。「いつかこいつを国外退去させてやる。」誓った僕が居ました。

 

「ここね。」そういって地下の階段を指さすルカク

地元のよく知っている街の、知らないバーに連れ込まれる僕。

「ああ、俺はこの後睡眠薬を飲まされて気絶して臓器売られて死ぬんだな。」

そんなことを考えてました。

 

注文を聞かれた際、未成年と嘘ついてコーラを注文しました。
二人で飲んでるときにルカクは話し始めました。

「私はね、日本語学校で先生をやってるのよ。大変なんだ。日本は過ごしにくい国だよ。生活保護もないし。外国人生活しにくいよ。」

そういって泣き出すルカク

 

じゃあなんで日本に居てヒョロガリ一般人の青年を知らねえバーに連れ込んでんだよ。ふざけんなてめぇ。

そう言いそうになる気持ちを抑えて励ます私が居ました。なぜか情が湧いてたんですよね。出会って〇秒で合体とかあるくらいの世の中だから。30分一緒にいればそりゃもう感情移入ですよ。

 

しかし、ルカクは酔っ払ったのか、いきなり席を立つと他の客に絡んだり、持ってたグラスを急に落として割ったり、店員にダル絡みするなど、奇行に走り始めました。

ルカクが奇行中にマスターと思わしき人と少しお話しました。

マスターいわく、どうやらこの店の常連みたいです。

いや出禁にしろよ。なんの悪びれもなく持ってるグラス割ってんだよ。

 

するとアメリカ人の店員が急にブチギレしてルカクを床に押し倒して英語で大声で罵倒し始めました。

急すぎる展開に唖然とする僕。

 

ちなみにそのアメリカ人はこんな感じです。

 

eiga.com   より拝借した、若い時のブルース・ウィルスです。

シミラーブルース・ウィルスとまでは言いませんが、雰囲気は多分こんな感じです。

 

アメリカ人が私を見て「おい!てめぇ!こいつの仲間か!」みたいなことを聞いてきました。
助けを求める目で僕を見るルカク
私はルカクに対して頷きながら、

「こんな奴知らない!友達でも何でもない!僕はコイツに連れられただけです!」と被害者ヅラをかまして咄嗟に言いました。

あっさり人身売買。ルカクリリース。

この状況を察したのか、バーのマスターと思わしき人が裏口を開けてくれたのですぐに店を出て自転車で全速力で家に帰りました。

 

もしかして僕はバックトゥザフューチャーのデロリアンに乗ったブルース・ウィルスに助けてもらったのかな。

 

今あの時の事を振り返るとそう思います。

 

 

 

ちなみに自転車にまたがって店を出る瞬間、その店のマスターからは、
「お代はいいよ。その代わりにこの店には近づくな。ああやってトラブルになるから。出禁ね。」

えっと、

 

 

俺何か悪い事しましたっけ?