Mr.ゴミズノの毎日サバイバル月記

毎日この世の中をサバイバルしています。でも毎日書けないので日記ではなく月記です。

優しい嘘という言葉ほど、矛盾さを感じる言葉は無いのではなかろうか

同年代や年下と分かった瞬間にタメ語でイイですか?と言うまで最短でも45分はかかる人、水野です。

 

すごく突然ですが、皆さん知名度という物に縁はありますか?

僕はすごくあります。

 

手前話で恐縮ではありますが、大学時代はどういう訳か、校内で色々な人に話しかけられました。

こっちは全く存じ上げないのに「お前が水野か!」とか「水野くんだけは知ってる!」って言われる事がすごく多かったです。

 

インフルエンサーやyoutuberをやってる訳でも無いし、どっから俺の情報が漏れたのか分からないんですよね。

個人情報保護法もっと仕事しろ。法律のくせしてニートなのか貴様は。

 

その縁で仲良くなった人も勿論いれば、仲良くならなかった人もいました。

私は仲良くならなかった、ようわからん人達を総じて関数Xと呼んでました。

 

 

そんな私が通っていたのは、知名度がない大学でした。

その為、バイト先の大学生の先輩どころか、社会人のお客さまから「どこの大学?」と言われても伝わらなかった事が多かったです。

 

この状況を憂いた、私は、大学受験の時に受かった第2志望の某有名大学を名前に挙げて、「あの大学です!キャンパスです!」ってよく誤魔化してました。

それで話が盛り上がったら勝ちだと思ってました。私は思いついた時「俺は平成の諸葛亮孔明だ」と思ってました。

 

 

 

 

しかし冷静に考えてほしい。

普通の人だったら自分をカッコよく見せる為に、上の大学を言うと思うんですよね。

それこそ東大とか早稲田って聞けば「えっ!すごい!かっこいい!」ってなりますよね?

 

 

自分の大学を下に盛るってなに?

 

自ら自分をダサくさせるという謎のプレー。

今思えばどういうロジックで第2志望の大学を言ったのかサッパリ分からない。

しかし当時の私は自らを孔明と勘違いしていた一般男性でした。パリピ孔明ならぬマヌケ孔明

 

 

時は流れて1年半後。私は就活生になっていた。この日は会社のグループ面接である。

会社の一室に、私を含めた大学生4人が集められた。
沈黙に耐えかねた一人が、みんなに「今日はどこから来たんですか?」とか「説明会出ましたか?」とか聞き始めた。

そのおかげでいい感じにアイスブレイクになっていた。

 

大学名を聞かれた。

 

「自分ですか?〇〇大学(第2志望の某有名大学)です!」

 

 

 

この日は就職活動のグループ面接である。

 

大事なことなのでもう一度言おう。

 

 

この日は就職活動のグループ面接である。

 

 

3分後に私を含めた4人は別室に案内された。

 

面接官は男性2人。女性1人。

 

真ん中の男性が

「右側の人から、一人ずつ出身と名前自己紹介をお願いします。」と促す。

 

 

 

あれ?

 

 

俺さっきアイスブレイクで、いつもの癖で別の大学言わなかったっけ?

 

でもエントリーシートには当たり前だけど、自分の大学書いたよな?

 

マヌケ軍師の私は

「いや、これは夢かもしれない。あるいは俺は就活のストレスや疲れでおかしくなって勘違いをしているかもしれない。」

そう思った。ちなみに頭がおかしいのは残念ながら元からである。

 

「夢から醒めろ俺!!!」

自分の番が3番目だった事を生かして、膝を思いっきりひねりました。

 

痛い。すんごい痛い。しかもスーツも捻った部分がグネっとなってる。

 

私は確信しました。

 

俺。やっちまったな。

 

 

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こんにちは。俺の中のクールポコ。

 

自分の番が来た時、私は覚悟を決め

「○○大学(自分が通っている大学)から来ました水野です。よろしくお願いいたします。」と告げた。

 

 

 

 

 

この日も地球は回っていた。

 

 

ESと私を交互に見て、「はい、よろしくお願いいたします」と伝える面接官と。

 

 

ありえないくらい手汗が湧き出て、もはや笑えてきた私と。

 

 

「こいつはいったい何を言っているんだ?!」という言葉が顔にくっきりと書かれ、私から視線を離さず完全に動揺している就活生3人をのせて。

 

 

終わった後、自分だけ先にどこかに行くと今後ネタにされると思い、怖くて駅まで頑張って一緒に帰りました。
そして駅で「お疲れ様でした。」と伝えた後、駅の乗り換え通路をボルト並みのスピードで走って彼らと別れました。

 

無論結果は落ちました。

 

この文を読んだみんな、せめて自分には正直に生きていこうぜ。

俺との約束だ。

 

 

 

そして一緒にグループ面接を受けた関数X達へ。

大学名嘘ついて本当にすいませんでした。